御坂「……?(誰よアイツ……見ない顔ね……)」



1 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:37:21.85 ID:nuaNNmyBaXMAS.net
(学園都市 とある公園)

??「いやー、ここが学園都市か。やっと着いたぜ」

自動販売機(バチッ!、ジーガー…、ゴトン)

??「ってーと、とりあえずどこ行きゃいいのかね…お?なんか新年早々自販機にケリ入れてる人が…」

御坂「…」

??「あの人は確か…。おーい!!」

御坂「…?(誰よアイツ…見ない顔ね…)」

203 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:11:40.11 ID:6+s2fhFn0XMAS.net

長すぎや

246 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:18:06.06 ID:ICkn5aiZaXMAS.net

佐天「なによその顔は…」

佐天「なんとなく言いたいことわわかるけど」

佐天「そういうのじゃありませんから!」

初春「えー、ほんとですかぁ?…」

初春「でもどっちにしろ、もう普通に学校行かれてるんじゃないですか?」

佐天「そうか…退院してるんだもんね…(またコンビニ行けば会えるかな)」

初春「あ…(ジリリリリ)予鈴鳴りましたね、ほんとに帰らないと…」

佐天「あ、ほんとだ。じゃ、とりあえず帰ろっか」

あわてて校庭に出る二人。小走りで校門に向かう。

詠矢「お、ちわす」

校門を抜けた瞬間、二人は突然声をかけられる。

佐天「あっ!…詠矢…さん?」

初春「…どもです…」

振り向くと、壁に背を預けた詠矢がそこに立っていた。

104 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:54:16.38 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

上条「そうなんか…どうりで見たこと無い顔だと思ってたんだよ」

詠矢「まあ、そういうわけで学校の方でもよろしくな。上条サン」
詠矢「で…、そちらのワイルドなお兄さんは?」

上条「へ?…ああ、そうか初対面だよな」
上条「コイツは土御門、俺のクラスのヤツでさ…」

土御門「始めましてだにゃー」
土御門「俺は土御門元春。カミやんのマブダチだぜい」

詠矢「おう、俺は詠矢…詠矢空希ってもんだ。よろしくなー」

土御門「カミやんから聞いたぜい。なんかすごい能力者らしいにゃ」

詠矢「すごいのかどうか俺にもまだわからないけどね…」

土御門「俺は絶対反論(マジレス)だっけか?。聞いたことのない能力だねえ」
土御門「しかも、学園に来たばかりってことは」
土御門「能力開発を受けて無い『原石』ときたもんだ」

詠矢「…」

土御門「自覚があるかどうかわからんが、あんたはすさまじいレアキャラなんだぜい?」

詠矢「情報としては知ってるが…自覚はねえかな…」

土御門「というわけで、そんなレアキャラの詠矢さん、改めてよろしくにゃ」

土御門「カミやんの新しい友達だっていうから、ぜひお近づきにと思ってねい」

214 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:12:59.04 ID:yT/HTUTGaXMAS.net

(とある施設)
研究者「…なんだ…何を笑っている」

モニター越しに写る詠矢の顔には、不適な笑みが浮かんでいた。

研究者「なぜこの状況で笑える…?」

職員B「……あ…?」

職員B「…3番カメラに…人影が…」

研究者「何?…なんだと?」

研究者「ここには誰も入って来れないはずだぞ!」

職員B「で、ですか確かに写っています!」

研究者「どこだ…ええい、拡大しろ!!」

職員B「はい!」

研究者「…あれは…まさか…まさか!!」

研究者「上条…当麻!!」

82 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:49:59.62 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「まずは自己紹介からだな。俺は詠矢、詠矢空希ってもんだ…よろしくな」

??「…俺は上条…当麻…だ。よろしく」

詠矢「上条サンねえ…了解」

詠矢「で、順番に行こう。まずはさっきの炎だが…」

詠矢「火炎放射器って訳でも…なさそうだな…」

上条「ああ、そうだ。あれはそんなもんじゃない」

詠矢「じゃあ、やっぱ発火系の能力者かな?」

上条「いや、それも違うんだ。あれは『魔術』だ」

詠矢「…『魔術』!?…って要するに『魔法』のことなのか?」

146 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:01:28.72 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

佐天「…あれ…なんか風が…?」

佐天「え!?、まさかそんな急に…?」

佐天「気のせい、ですよね…やっぱり…はは・・・」

詠矢「来たぜ、佐天サン…」

佐天「何がですか?」

詠矢「君のおかげでようやく立証が出来た。ありがとう」

佐天「・・・?あの、話が見えないんですけど…」

詠矢「俺も、自分能力を模索してる最中なのさ。その答えの一つが今出たんだ」

佐天「…は、はあ…出来ればもう少しわかりやすくお願いします…」

詠矢「絶対反論(マジレス)には別の使い方があるんだ…つまり…」

白井「お取り込み中失礼します」

詠矢「…あ…?」

詠矢「…こいつは白井さん、お久しぶり…」

白井「お久しぶりですわね…」

佐天「あ、白井さんじゃないですか。どうしたんですか?」

32 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:41:33.45 ID:nuaNNmyBaXMAS.net

詠矢「だが、今のでわかった。テレポーターがどうやって転移先を指定しているか」

白井「…」

詠矢「指定先は『座標』だな。物を投げるのと同じ。『どの位置に向けて転移する』と指定して物体を送り込んでいる。俺が回避行動を取って針を避けられたのが証拠」

白井「それが…どうかしましたの?」

詠矢「座標なら、対抗する方法はある。要するに、狙いを定めさせなければいい(ザッ)常に動きまわってる対象には、当てにくいはず!(ダッ)」

白井「く…!(どういうことですの!針が当たらない…。この状態では細部を狙って拘束するのは無理ですわ!)…仕方ありません!多少の怪我は覚悟して頂きます!」

詠矢「しかも、銃弾や投擲と違って到達点までの軌道がない。つまり!!」

白井「(方向転換する瞬間なら、動きが止まはず。直接体に針を!)…そこっ!!(シュン)」

詠矢「相手に近づいても、流れ弾に当たる心配はねえ!一旦狙いをつけさせれば、距離を詰めた方が有利!!(ザッ)」

白井「(まさか!いきなりこっちに向かって!外したっ!!)…!」

詠矢「どっせい!!上段正拳!!」

白井「…!!(ダメ!演算が間に合わない!!)」

11 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:39:11.15 ID:nuaNNmyBaXMAS.net

白井「お姉さま!!お姉さま!!」

御坂「く…黒子…っ…」

白井「どうなさいましたの!?真っ青ですわよ!!」

御坂「ちょっと…それ…取って…」

白井「(缶ジュース?)は、はい、こちらですの?」

御坂「(プシッ)…(ゴクゴク)」

白井「…(ハラハラ)」

御坂「…ふう、ちょっと落ち着いた…」

白井「どうなされましたの?」

御坂「なんか変な奴に合って…、最初は追っ払ってやろうと思ったんだけど…」

白井「ま、まさか…お姉さまを退けたと?」

156 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:03:15.80 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「まあ俺も、ハナから面倒ごとは願い下げだし」

詠矢「白井サンに頼まれるまでもなく、そんな話が来てもこっちからお断りだね」

白井「ならよろしいのですが…ご理解頂いて感謝します」

詠矢「いやなに、別に俺は何もしてない」

詠矢「色々と教えてもらってこっちが礼を言いたいぐらいさ」

詠矢「…さて、話は終わりかな?」

白井「ええ、お話したいことは以上ですわ」

白井「お帰り頂いて結構です」

詠矢「うい…。じゃああっさり帰るぜ」

詠矢「またなー」

119 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:57:21.11 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

(とある街角 夕刻)
詠矢「今日も良く働いたなあ…」

詠矢「さーて、晩飯は確保してるけど、ちょうどいい時間だし」

詠矢「スーパー寄って見切り品でも漁るかねえ」

詠矢「…♪」

詠矢「…お」

詠矢「(女の子が…絡まれてるのか?)」

詠矢「(この最先端の詰まった学園都市で、昭和の風景だねえ)」

詠矢「(しかしまあ、ちと路地の奥とはいえ、こんな往来で…アホじゃねえか?)」

詠矢「(ま、イベントが発生してるんなら積極的に攻めますか)」

205 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:11:49.62 ID:/j3NAm9JaXMAS.net

詠矢『今の第一位サンなら、地震も、津波も、台風も思いのままだ』

詠矢『あ、面倒だったら自転を急停止させてもいいかな』

詠矢『世界中が、一斉に同じ方向に吹っ飛ぶなあ…』

詠矢『どうせ地球自体に干渉できるだろうから、重力とか止めてみるとかね』

詠矢『どうなるか想像もつかないけどねぇ…へへっ』

研究者「な…なんだと!気でも狂ったか!」

詠矢『そりゃまあ…お蔭さんでねぇ…。こんなバカ壮大な論証…正気じゃやってられませんよぉ!!』

研究者「そんなことをすれば、お前も無事では済まないぞ!」

詠矢『あ?なんですか?いまさらビビリましたかぁ?』

詠矢『研究者さんが魂売ってるって言うもんで…俺も命ぐらい賭けてみようかと思いましてねぇ』

詠矢『まあ…実際に賭けるのは全人類の命になっちゃいますけどねえ…』

職員A「被験者の数値、さらに増大しています!」

職員B「振動も更に増大!。地面に亀裂と剥離が発生しています!」

研究者「…?(ゴゴゴゴゴ)…ここまで…振動が…」

90 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:51:57.59 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

魔術師の両手から放たれる一条の炎。それは扇状に広がり、あっという間に上条を包み込む。

上条「…!!(キュイーン)…」

上条「(くそっ!。この炎!!。確かに威力はステイル程じゃないが…」

上条「(効果範囲が広すぎる…。右手じゃ消しきれねえ!!)」

兵A「…(ザッ)」

兵B「…(ザッ)」

兵C「…(ザッ)」

兵D「…(ザッ)」

上条「(距離を…詰めてきやがる…。ダメだ、身動き取れねえ!!)」

詠矢「(ザッザッザッザッ)うりゃあ!!中段蹴りぃ!!」

兵B「…なっ!!」

何処からとも無く走ってきた詠矢の蹴りが、振り返ろうとした兵の脇腹に見事に命中した。

142 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:00:56.33 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

佐天「一時的に能力が上がったことがあったんです」

詠矢「へえ…そんときに、有る程度確認できたってことか」

佐天「はい…。風を起こす能力なんですけど…、でも力の形を見たのはそれっきりなんですよね」

詠矢「へえ…風ねえ…」

詠矢「じゃあ、俺の天敵になるぞ」

佐天「へ?…そうなんですか?」

詠矢「ああ、俺の能力は、相手の耳に声が届かないと効果がないんだ」

詠矢「風を生む能力ってのは定義が難しいが、恐らく空気か気圧を操作する能力だろう」

詠矢「どっちにしろ、そんな能力者にとって音を遮断することなんて簡単だろうし」

詠矢「声が届かなきゃどうしようもない、俺としちゃお手上げになるね」

佐天「あー、確かにそうなりますねえ」

詠矢「『風』ってよりは『空気の操作』って考える方が効果が広がるな」

詠矢「空気の位置を動かして密度を下げれば気圧も操作出来る」

詠矢「気圧の低下による水の沸点の低下、気化熱による凍結とかコンボも可能だし」

詠矢「単純に顔の周りに真空を作って相手を窒息させたりも出来るな」

192 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:10:13.52 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「(端末?…ああ、なんかいかにも『悪の組織の洗脳装置』って感じだね)」

詠矢「ナルホド…要するに普通に話しかけろってことですな…」

詠矢「でも、なんて呼べばいいのかね?面識はあるんだけどロクに話したことなくてな」

詠矢「アクセラレターだから、略してアクセラサンとか?」

詠矢「…なんかマツダの車みてえだな」

詠矢「まあいいや、適当に第一位サンとでも呼んどこう」

研究者『…説明の続きいいかね?』

詠矢「…根本的に納得いってませんが…、お聞きしましょうか…」

研究者『我々の最終目的はレベル6を創造することにある』

研究者『君の力で、アクセラレータの能力を増幅し』

研究者『その高みに彼を導いて欲しい』

詠矢「…おいおい、俺の能力知ってるのか?」

詠矢「適当にツッコミを入れて、他人の能力を変質させるだけだぞ?」

24 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:40:43.64 ID:Jq/FgYT5aXMAS.net

神定期

46 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:43:46.56 ID:wET3fY2waXMAS.net

詠矢「行っちまったか…」

詠矢「ていうかあの顔どっかで見たことあるような…」

詠矢「…まあいいか、そのうち思い出すだろう」

詠矢「さあて、これからどうするかな」

詠矢「取り合えず位置検索か(ポチポチ)」

詠矢「あ…」

詠矢「完全水没、だよな…。携帯が…電源も入らねえ…」

詠矢「水没じゃ保障対象外だよなあ…。か…金が…」

詠矢「しょうがねえ、適当に地図見ながら歩くか」

詠矢「取り合えず置いてきた荷物を回収しねえとな」

詠矢「さっきのソバ屋どこかな」

詠矢「フロ屋も探さねえとな…(トボトボ)」

65 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:46:59.74 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

御坂「それで自分の能力に気づいたわけね」

詠矢「そうなんだ。変質はすぐに収まったんだけど、もしかしたらって思ってね」

詠矢「で、ここに来た目的、につながる訳ですよ」

白井「一応、話の筋は通ってますわね」

詠矢「信じるか信じないかはそちらさんの自由だけどね。嘘は言ってねえよ」

詠矢「さて、尋問は以上かな?終わりなら…帰らせてもらっていいかい?」

白井「そうですわね…事情聴取はこれぐらいですわね…」

白井「初春、調書の方はよろしいですの?」

初春「はい、バッチリです…(カタカタ)」

詠矢「へえ、そっちの娘、初春サンっていうのか」

詠矢「俺は詠矢空希ってもんだ。よろしくなー」

初春「あ、はい…どもです…(ペコリ)」

199 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:11:23.07 ID:/DDOTOgF0XMAS.net

糞定期

16 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:39:46.16 ID:nuaNNmyBaXMAS.net

御坂「学園に来ていきなりアタシに会ったって言ってた…もしかして…」

白井「学園都市に初めて来たと…初春!転入者名簿ですわ!」

初春「はい!!(カタカタ)あ、ありました!(詠矢空希 高等部1年)2日前に転入届が受理されたばかりです。また正式に生徒名簿には登録されてなかったみたいですね」

御坂「やっぱり高校生か。えーっとなになに…レベル0、無能力者。ただし学園での正式な測定は未実施…」

白井「外部での簡易検査では、能力は検出されなかったようですわね…」

御坂「なーんか、ますますよくわかんないわね」

白井「なんにせよ、お姉さまに危害を加えたことは事実。捨て置けませんわ…居場所さえ分かれば…」

初春「…あの…」

白井「何ですの?」

233 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:16:20.33 ID:1cptO7UW0XMAS.net

これこんな長かったんか

36 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:42:28.49 ID:nuaNNmyBaXMAS.net

白井「そういえば、学園に来られたばかりでしたわね。ご存知無いでしょう。ご心配無くとも、カリキュラムの中で習いますわ」

詠矢「はあ…ソウナンデスカ。楽しみにしときます…」

白井「では、連行致します。よろしいですの?(ガシッ)」

詠矢「えー、あ、そうか。転移するんですな。接触者と同時転移も可能とは便利ですなあ」

白井「わたくしはレベル4ですのよ。これくらいは朝飯前」

詠矢「あ、でもでもさあ!」

白井「なんですの…行きますわよ…」

詠矢「こうやって、移動するときに、おれだけ上空に転移させられるとさあ」

白井「え?・・・(シュン)」

詠矢「死ぬしかないよなあ…(シュン)」

247 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:18:16.41 ID:ICkn5aiZaXMAS.net

詠矢「いやどうも。ストーカーみたいな真似して悪いね」

詠矢「ちょいと佐天サンに話したいことがあってねえ」

詠矢「白井サンから学校の場所を聞いといたんだ」

初春「…えーっと…私は支部に寄らないといけないので」

初春「お先に失礼しますねー(ソソクサ)」

佐天「ちょっと!!初春!」

詠矢「…お邪魔だったかな?」

佐天「え?いえ…そんなことは…」

佐天「実は…私も会いたいなーって、思ってたとこなので…」

詠矢「へえ、そいつなうれしいねえ…」

詠矢「んじゃ、ここじゃなんだし、場所変えようか」

佐天「はい、わかりました…」

125 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:58:13.52 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

不良A「どうだ!謝ってももお遅いぜえ!!」

不良A「俺の能力はレベル3の念動豪腕(インビジムル・アーム)だ!」

詠矢「なるほど…ご大層な名前だが、様子するに念動力(サイコキネシス)の一種だな…」

詠矢「またご丁寧にレベルと名前まで公表とは…」

詠矢「おめでたいヤツだな。ま、バカな自己顕示欲のせいで色々助かるが」

不良A「ケッ、言ってろ!!」

不良A「俺の『腕』で、テメエの体グチャグチャに引き裂いてやるぜ!!」

突然、先ほど壊したブロックの一つが宙に持ち上がる。それは何かに投げられたように詠矢に向かって飛来する。

詠矢「(ガッ)っと!!あぶねえ…」

不良A「頭を掠っただけか…運のいい野郎だ…」

詠矢「(さて、どうしたもんか…単純な能力の論証は意外と難しい…)」

詠矢「(ただ、ヤツが言った名前にヒントがある)」
詠矢「(要するに、両腕とは別の見えない『腕』を想定し、それを使うことによって物体を動かす力)」

詠矢「(そんなところだろうな…)」
詠矢「(では、『論証』に移りますか…)」

166 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:05:23.97 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

一方「へえ…そうか…。で、その責任者様が俺に何の用だ?」

研究者「あなたに、新たな演算環境をご用意しました」

一方「演算環境、だと?」

研究者「ええ、ネットワーク上の余剰処理能力を利用した」

研究者「擬似的な並列演算装置の実験ですよ」

研究者「この学園都市には、膨大な数のパソコンや処理装置が存在します」

研究者「それらをネットワーク上でつなぎ合わせれば」

研究者「ミサカネットワークにも引けを取らない演算能力を得ることができます」

一方「おいおい、引けを取らないってことは」

一方「大して変わらねえって事じゃねえか…」

一方「そいつを使うことで、俺に何のメリットがあるってンだ?」

研究者「この都市には、ネットワークの死角がほぼ存在しません」

研究所「地下であろうと移動中であろうと、安定した演算環境が確保できます」

研究者「そしてもう一つ、これを…」

23 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:40:39.22 ID:oA+IcqNN0XMAS.net

これ最後までみたことない

72 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:48:03.04 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

(学生寮 自室)
詠矢「ふう、荷解きはこんなもんかな」

詠矢「やっぱ荷物は少なめにして正解だな」

詠矢「しかし学生寮って言うから、もっとみすぼらしい部屋を覚悟してたんだが」

詠矢「なかなかどうして、立派なモンじゃねえの」

詠矢「ベットもでかいしな…よっと(ゴロン)」

詠矢「(しかし、初日からいろいろあったなあ…)」

詠矢「(流石にちょっと疲れたかな…)」

詠矢「(考えることも増えたしな)」

詠矢「……」

193 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:10:23.48 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「そんな大それた事、出来るわけねえだろ?」

研究者『我々は、学園の能力者に関して全て把握している』

研究者『君の能力にも早くから注目し、調査させてもらっている』

研究者『実際に、君に関わって数値が上昇した人物からの証言も取れている』

詠矢「なっ…、どっからその話を!!」

研究者『数値計測を担当した係員からだ。あまり明確な情報ではなかったが…』

研究者『我々が君の能力に対して立てた推論を裏付けるには、十分な証拠だったよ』

詠矢「(そうか…、佐天サン、俺と合う前に話しちまってたか…)」

詠矢「(てーことは…、ヤバイないろいろと)」

詠矢「…」

研究者『沈黙の肯定…と言ったところかな?』

詠矢「よく調べてますねえ…。まあ、実例が有る分、否定は出来ないっすね」

詠矢「だが、実例が有るってだけで、なんの裏付けもない能力です」

詠矢「そんなもんに、研究者サンの人生賭けてもいいんですかね?」

183 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:07:50.56 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

結標「…(居ない?)…どこへ…?…あっ!」

彼女の目に写ったのは、カウンターの奥にづづく厨房、さらにその先にある外側に開け放たれた勝手口だった。

結標「まさか…逃げた…!?って…どこへ…?」

結標「まだそう遠くへは行ってないはず…追えば十分…」

逃走経路を確認しようと、彼女は勝手口まで進む…が、直後。

詠矢「うりゃ!!(ドカッ)」

裏に隠れていた詠矢は、絶妙のタイミングと渾身の力を持って扉を蹴り飛ばした。

結標「がっ!!(バンッ)」

全く予期していない攻撃に、結標の左半身は扉に強く打ちつけられた。

結標「…っつ…くぁ!!」

詠矢「よっ…と」

結標「…な…(組み付かれた!)…(首を…!)」

詠矢「逃げようったって無駄だぜ。今絞めてるのは頸動脈」

詠矢「脳貧血の進行する状態で、演算なんぞ出来るわけねえよなあ!!」

結標「……!!」

45 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:43:39.49 ID:lMArcGsHaXMAS.net

一方「……なンかゴチャゴチャ回りくどい奴だな」

打止「…(ジー)」

一方「どしたぁ?」

打止「…(オカイモノ)」

一方「アア、そうだったな…」

詠矢「あー、なんか用があるなら行ってくれ。後は自力でなんとかするから」

一方「言われ無くてもそうすらァ…。じゃあな飛び降り野郎…おら、行くぞガキ…(スタスタ)」

打止「…(ペコリ)…(スタスタ)」

87 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:51:24.59 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「…上条サン。敵の人数が解ってるってことは、一旦相手と接触したんだよな?」

上条「ああ、攻撃が始まってからしばらくして、何人かに囲まれたんだ」

上条「その中の一人が、炎の魔術を撃ってきて…」

詠矢「なるほど…つまり。奴らには接触する必要があったってことか…」

詠矢「さっきからのこの火球の攻撃、散発的過ぎると思ってたんだ」

上条「この攻撃は奴らの決め手にはならないってことか」

上条「実際、逃げ回ってればなんとかなるわけだからな」

詠矢「そう、その通り。これは敵を追い詰める手段に過ぎない」

詠矢「逆に言えば、こっちが消耗する前に、やっぱり打って出る必要があるな」

詠矢「…」

上条「なんだよ、急に黙って」

詠矢「…上条サン、酷いこと言っていいか?」

上条「なんだ…?」

詠矢「囮になってくれ」

上条「…はい?」

224 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:14:46.02 ID:ICkn5aiZaXMAS.net

白井「詠矢さん?大丈夫ですの?」

詠矢「ん…ああ…まあ…なんとか…」

詠矢「あ…そうだ白井サン…」

白井「何ですの?」

詠矢「約束守れなくて…ゴメンな?」

白井「…え?」

詠矢「流石に、全く関わるな…ってのは無理だったが…」

詠矢「レベル6…実験は…何とか…阻止したぜ…」

白井「…詠矢さん…あなたまさか…」

白井「そのために…こんな…!」

詠矢「まあ…約束…だし…ねえ」

詠矢「…」

詠矢「…あ…」

白井「…?」

詠矢「…ねむ……」

189 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:09:11.74 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「うわっ!!(何だ?地面が急に…隆起した!)」

詠矢「(ドサッ)…(ゴロゴロゴロ)…っつ…何だ急に…」

研究者「てこずらせてくれるね」

研究者「絶対反論(マジレス)の詠矢空希君…」

詠矢「…流石に…ここまでか…な?」

研究者「先に言っておくが、私は能力を持たない一介の研究者だ」

研究者「論証しようとしても無駄だよ」

研究者「それにだね…」

職員A「…(ジャキ)」

職員B「…(ジャキ)」

職員C「…(ジャキ)」

詠矢「(これは、手でも上げといたほうがよさそうだな)…(スッ)」

研究者「いくら君でも、炸薬によって弾丸が発射される原理を否定することは出来まい」

詠矢「…おっしゃる通りで…。なんの物理法則にも抵触してねえもんな…」

詠矢「で…実験の、お手伝いでしたっけか?」

172 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:06:21.76 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

(とある喫茶店)
結標「『やだね』って…要するに拒否するわけね?」

詠矢「ああ、理由も告げずにただ来いって」

詠矢「そんなもん素直についていくと思うか?」

結標「知らないわよ、理由なんて…」

結標「悪いけど、私だって細かい事情は聞かされてないのよ」

詠矢「話にならんな…。もっかい戻ってだな、その指示したって奴に…」

結標「…(シュン)」

詠矢「(ドスッ)ぐあっ!!…(な、なんだこれ…フォークが肩に…)」

結標「こっちだってガキの使いじゃ無いのよねえ」

結標「面倒なんで、大人しく付いてきてくれない?」

詠矢「(…これ抜かねえと)んっ…んぎぎぎぎっ!!(ザスッ)…痛ってーな」

詠矢「転移能力者…か。いきなり仕掛けるとは容赦ねえなあ…」

詠矢「しかし…いーのかね?」

結標「なによ…」

160 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:04:30.11 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

佐天「きっと、詠矢さんのアドバイスのおかげだと思うんですけど…」

詠矢「なあ佐天サン、ちょっとお願いなんだけどさ?」

佐天「…なんですか?」

詠矢「こないだ、俺が能力についてどうこう言った事さ、誰にも言わないで欲しいんだよ」

佐天「えっ?…どうしてですか?」

詠矢「なんかさ…同じ様に能力が上がるんじゃないかって人が来るとさ」

詠矢「面倒だろ?いろいろと…」

佐天「…面倒…なんですか…」

詠矢「こないだのも単なる偶然だと思うし…変に期待されても迷惑だから」

佐天「…詠矢さん…そんな言い方って…」

詠矢「…ま、とりあえずそういうことでお願いしとくよ」

佐天「……はい」

上条「うわっと!…わりい、遅れた!」

詠矢「おお、上条サン待ちくたびれたぜ。早いこと準備してくれ」

162 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:04:52.13 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「(もうちょっと言葉を選べばよかったかもしれんが…)」

詠矢「(色々とヤバイみたいだし、なるべく話が広がらないようにしとかないとね)」

詠矢「(…いろいろと心は痛むけど…まあしょうがない)」

詠矢「(放置すると、彼女自身を巻き込む可能性も出てくるしな)」

詠矢「…ふう…」

詠矢「…なんか飯作るのも面倒だな…」

詠矢「どっかで牛丼でも食って…」

詠矢「…!?(シュン)」

詠矢「うおっ!!(ドガシャッ)」

詠矢「いてて…?なんだ…ここは?」

詠矢「カウンター…テーブル…椅子…。喫茶店かどっかか」

詠矢「この時間に照明も付いてねえ…定休日か潰れた店舗ってとこだな…」

詠矢「いや、問題はそんなことじゃない」

詠矢「なんでいきなりこんな所にいるかって事だ…」

171 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:06:09.70 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

冥土帰し「…これは、学園都市への明確な反逆行為だ…」

冥土帰し「こうまでして、君たちが望むものとは何かね?」

研究者「ご説明の必要も無いかと思いますが…?」

研究者「神の道へ至る扉の鍵が、集まりつつあるのですよ」

研究者「それがいかに不確定であったとしても…」

研究者「可能性は一つずつ潰していく…それが科学者というものでしょう?」

92 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:52:19.73 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「そこまで解れば話は早い。要するにだ」

詠矢「周りのザコを倒せば、その作戦は成立しなくなる!」

詠矢「上条サン、あの偉そうなヤツは後回しだ。あと一人引き受けるから、残りは頼むぜ!(ザッ)」

上条「勝手にノルマ決めるなよ!まったく…(ザッ)」

上条「さあて…悪いが、しばらく眠っててもらうぜ」

兵D「…(ガシャン)」

上条「…(武器を放した…まさか!)」

兵D「…!(ヒュッ)」

上条「とっ…とととっ!!(ザザッ)」

兵D「なにっ!!避けた、だと!?」

上条「懐から短刀か…あっぶねえ。もうちょっと気づくのが遅かったらヤバかったな」

兵D「貴様、いったい…!」

上条「黙ってろ!(ドカッ)」

兵D「…!!(ゴロゴロゴロ)…(ガクッ)」

34 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:41:54.40 ID:nuaNNmyBaXMAS.net

詠矢「すいません、せめて立って話したいんですがー」

白井「口まで拘束した覚えはございません。そのままでどうぞ」

詠矢「うわ地味にひでえ」

白井「で、なんですの?あなたの能力。お姉さまの言った通り、あなたの言葉を聞いてると調子が狂いましてよ?」

詠矢「ふっふっふ…よくぞ聞いてくれました!。俺の能力はなあ!『論証を立てることによって、相手の能力を変質させる力』だ!」

白井「変質?まさそのような能力が…」

詠矢「いや、今日俺は確信に至った。この能力は間違いなく有る。そして、おれはこの力をこう名付けた。絶対反論(マ ジ レ ス)と!!!!」

白井「最低のネーミングセンスですわね…」

詠矢「あ、ダメかな?でも気に入ってるんで変えねえぞ」

白井「ご自由に…。ですが、もしその力が本当なら、かなり特殊な能力ですわね。まさか、パーソナルリアリティに干渉する力…?」

詠矢「はい?ぱーそなる・・・りありてぃ?

30 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:41:10.76 ID:nuaNNmyBaXMAS.net

詠矢「転移先の物体はどうなるわけ?分子の重複とか起こらないのかな?」

白井「問題ありませんわ。わたくしの転移は…!(そういえばお姉さまがおっしゃってましたわ『ゴチャゴチャうるさい奴』と。まさか能力と何か関係が…)」

詠矢「えーっと、どう問題ないのかな?」

白井「…答える必要はありませんわ。あなたのご質問には何か別の意図を感じます」

詠矢「(あ、気付かれたか…。ま、しょうがない)いやあ、単なる好奇心だけどね」

白井「ご質問なら後で支部でゆっくりと。但し、わたくしの質問に答えて頂くのが先ですけど…(シュン)」

詠矢「…(また消えた、今度はどっから来る!)・・・どあっ!(上かっ!!)」

白井「(よし、倒しましたわ!。後は針で拘束!)…ふっ!!」

44 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:43:32.09 ID:SLksYYZEaXMAS.net

一方「なンだテメェは!!自殺ならヨソでヤレやァ!!!!」

詠矢「えー、なんと言うか。事故なんですよ」

一方「ンだぁ?…事故だと?」

詠矢「事情を説明すと簡単なようなややこしいような…」

詠矢「とにかく、助かったよ。あんたも何かの能力者なのかな?」

詠矢「確か俺は橋の上に落下するはずだった」

詠矢「だが気づいたら川に落ちてた」

詠矢「突風が吹いたとかそんなチャチなレベルじゃなく、俺の体は弾き飛ばされてる」

詠矢「なら、やっぱり何かの能力によって助けられたと考えるべきだよな」

詠矢「というわけで、ありがとう。助かったよ」

14 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:39:32.79 ID:nuaNNmyBaXMAS.net

(ジャッジメント177支部)
初春「(ヨメヤ ソラキ)ですか…。在学者の名簿にはありませんね…(カタカタ)」

白井「しかし、自分から名前を名乗るとは大胆なお方ですわね」

御坂「聞いてもいないのに勝手に名乗ったのよね…。背格好からして、多分高校生ぐらいかなあ…」

初春「ダメです。中等部、高等部含めて検索しましたけどヒットしませんね」

白井「能力者なら、学園のバンクに登録があるはずですのに…まさか偽名?」

御坂「偽名なら、もっと普通の名前にするでしょうし…あ…そういえば」

白井「何か思い出されまして?」

215 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 16:13:06.37 ID:ICkn5aiZaXMAS.net

(操車場跡)
上条が、空間から突如現れた。すぐ隣には白井黒子がいる。
詠矢の正確な居場所が分からなかったせいか、二人が現れたのは少し離れた場所だった。

上条「詠矢!!大丈夫か!!」

白井「詠矢さん!ご無事ですか!?」

詠矢「タイミングバッチリだな…お二人サン」

詠矢「いい感じでピンチだ…」

一方「…」

上条「なっ…アクセラレータ!お前何やって…!!」

一方「…(スッ)…(キュイーン)」

上条「うおっ!!(風が!!)」

白井「くっ…!(ヒュゴゴゴゴ)」

詠矢「第一位サンは操られてるんだ…、頭に被ってる装置を外して…くれ」

詠矢「上条サン、あんたなら『触れる』はずだ…」

108 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:54:58.59 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「放課後にでもさあ、学校とか町とか案内してくんねえかな?」

詠矢「昨日から迷ってばっかりでさ、いろいろ教えてくれると助かるんだけどなあ…」

上条「それが今日は無理なんだよ。放課後バイトでさ…」

詠矢「なに、バイトですと?」

詠矢「もし空きがあれば、ぜひ俺にも紹介して頂きたいんですが!!」

上条「な、なんだよいきなり。普通のコンビニだぞ?」

詠矢「先ほど申しましたとおり、こっちの財政状態は非常に逼迫しているのです」

詠矢「早いことバイト見つけないとヤバイんだよ」

詠矢「コンビニぐらいがちょうどいいと思ってたとこだし、上条サンと同じ職場だと安心だ」

詠矢「頼むぜ上条サン!」

9 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:38:48.44 ID:nuaNNmyBaXMAS.net

詠矢「どおうわっ!!ヤバイヤバイ、ヤバイってマジで!」

御坂「へえ…上手く避けたわね…(さすがに威力は落としたけど、ホントに上手く避けた…)」

詠矢「(撃ちやがった…。論証が弱かったか?。ってーと、別の切り口が必要だな…)」

御坂「…さあて、アンタの能力、詳しく聞かせてもらいましょうか?それとも…消し炭になりたい?(チャキ)」

詠矢「そういやあ、そろそろ昼時だけど…御坂サン、腹減ってないか?」

御坂「…あんたバカじゃないの?何の関係があるのよそんなこと!!」

詠矢「御坂サンが発電を行っているとして、電気を発生させてるのは体細胞だ。だとすれば、発電のために大量のエネルギーが必要になる。細胞活動のエネルギーは糖。血中の糖だ。空腹時は危険だぞ…」

御坂「…(あれ?なんか、体が…)」

68 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:47:31.58 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「んじゃ、皆さんまたなー」

御坂「またって…もう会いたくないんだけど…」

詠矢「まあ、そう言いなさんな。縁があればまた会うさ」

詠矢「そんじゃまた」

佐天「(ガチャ)やっほー、こんにちわー。遊びに来たよー!」

詠矢「…」

御坂「…」

白井「…」

初春「…」

佐天「…」

佐天「(え…何この空気…)」

110 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:55:19.12 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

(とあるコンビニ)
上条「ありがとうございましたー」

上条「ふう、一段楽したかな…」

詠矢「こっちも品出し終わったぜ」」

上条「おう、お疲れさん」

詠矢「いやあ、感謝するぜ上条サン。いいバイト紹介してくれて」

上条「そうか?普通のコンビニのだろ?」

詠矢「しらばっくれてんじゃねえよ…。ほら、店長がまた集めてくれてるぜ」

上条「ここの店長は廃棄品に甘いからな。少々持って帰っても大丈夫さ」

上条「時給は普通なんだけど、これが助かるんだよなあ」

詠矢「食費が抑えられるってのはありがたいやね」

上条「全部持ってくなよ。廃棄もそれなりに出さないと怒られるらしいから…」

78 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:49:03.55 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

??「来るな!!巻き込まれるぞ!!」

詠矢「巻き込むって何の話だよ…ってなんだ、あちこち怪我してるし」

詠矢「これは…火傷か?…まあとりあえず病院行こう。肩貸すぜ…よいしょっと」

??「マズイ追いつかれたか!?。とにかく逃げないと!」

詠矢「へ?なんかヤバイの?…あれ…なんか…熱い?」

??「伏せろ!!」

詠矢「…!!!」

路地の奥から、空間を嘗め尽くすように赤い波が近づいてくる。それは猛烈な熱を伴った炎だ。

詠矢「…!お、おい。なんだありゃ!」

??「くそっ!!(キュイーン!!)」

詠矢「なっ!炎が…消えた!?」

67 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:47:20.70 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

白井「答えられることなら答えますわ」

詠矢「白井サンの能力。射程はどれくらいなんだい?」

白井「…お答えするのは少し躊躇しますわね」

詠矢「俺のことを信用出来ないのも無理は無いと思うが…」

詠矢「どうしても確認したいことがあってね。頼むよ」

白井「ま、よろしいですわ。わたくしの空間移動の射程は最大81.5m…」

詠矢「当然、直線距離だよな…。なるほど…81.5mか…」

白井「なんですの?」

詠矢「いや、まだアレだな…。話すにはまだ立証が足りないかな…」

白井「…」

85 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:50:38.99 ID:xrPBA5iAaXMAS.net

詠矢「こんなことは初体験でね。まだ臨場感が足りないのは事実。だが、状況は理解してるつもりだ」

詠矢「それとな、俺にとって知識と経験はそのまま力になる」

詠矢「誰だって、成長を実感してるときは楽しいもんだろ?」

上条「…どういうことだ…全然わかんねえよ」

詠矢「そらそうか。俺の能力説明してねえもんな」

詠矢「俺も能力者だ。が、上条サンと同じレベル0。能力の名は絶対反論(マジレス)」

詠矢「能力に対して論証を…」

詠矢の言葉をさえぎるように、空中に次々と火の玉が浮かぶ。その数は、あっと言う間に目で追える限界を超えた。

上条「くそっ!もう見つかったか!」

詠矢「なんだ、これ…これが敵の攻撃か?」

上条「そうだ、コイツがヤバイんだ…逃げるぞ!!」

詠矢「いかにも襲ってきそうだしねえ…おうさ!」

75 :風吹けば名無し:2018/12/25(火) 15:48:34.38 ID:DlnmPxSy0XMAS.net

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